はせがわ診療所

大阪府大阪市の内科,整形外科,リハビリテーション科(ペインクリニック)はせがわ診療所

〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋3-2-10 新日本南森町ビル5F
TEL 06-6356-1374

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診療所日記

重度の慢性肩凝り(R.S.59才男性自営業)

若い頃から肩凝りはあったが民間療法などで何とかごまかしていた。ところが最近は症状が進みマッサージに行っても、温泉に行ってもその時だけしか効果がなく、頭痛・不眠・うつといった症状も合併し、地域の基幹病院を訪れた。通り一遍の検査を受け、骨には異常がないから内服薬と湿布で様子を見るようにだけ言われた。服薬しても一向に効かず、相談にこられた。
一応器質的疾患が除外されているのでストレス性の要因大と考え凝りの強い部分に数カ所のブロックを行い、あわせて問診に基づいて抗ストレス薬等を投与したところ症状は半分以下になり仕事にも精が出る様になった。現在迄2回のブロックを行ったが、以降投薬のみでも維持できそうである。

 

顔面の潰瘍(K.Y.51才女性)

2年前急に左頬部に痛みが出現、中にしこりの様なものがあるので某大学病院で切開手術を受けるが、何も摘出はされなかった。痛みは治まらず、それどころか傷口までふさがらず1円玉程の潰瘍が出来てしまい、痛みと外見の為うつ状態に陥っていた。心療内科・形成外科等を受診するが一向に改善の様子なし。
外見はいいから痛みだけでもとって欲しいと受診。潰瘍の中に手術で用いた埋没糸(髪の毛位の太さ)を何本か摘出し、併行して星状神経節ブロックを行ない2ヶ月足らずで傷口が閉鎖し痛みもほとんどなくなった。瘢痕はわずかに残ったが化粧で十分かくせ、外出も苦でなくなり、生活が一変して明るいものに戻った。既に1年以上経ち全く診察に訪れることはない。完治したと考える。

 

鼻アレルギー著効例(K.M.34才男性)

数年前に花粉症を発症、耳鼻科的治療に全く反応せず不快な日々を送る。ある日鼻アレルギーに神経ブロックが効くと知り某大学病院ペインクリニックを訪れ、星状神経ブロックを試みたところ奏効、転勤により当院受診、症状に応じて神経ブロックを行なうとその都度奏効し、数日程度の施行でつらい季節を乗り越えられる。もちろん他にいっさいの治療はしていない。

 

10年来の腰痛(M.M.72才男性)

10年以上前からの腰痛、数々の治療を受けるも治癒せず下肢に迄痛みが拡がってきた。
レントゲンで腰椎スベリ症・骨粗鬆症、2回の神経ブロック(硬膜外)によってほぼ完全に痛み消失。1年以上経過した今も再発なく、骨粗鬆症の内服、筋肉注射で維持している。時々膝痛に対して鍼治療を行なっている程度。
痛みによるストレスから解放され持病の糖尿病・喘息も悪化することなく経過。

 

五十肩放置例(S.Y.54才男性)

2年前に五十肩を発症し、民間療法などを受けるも思わしくなく、半ばあきらめて放置していた。初診時、左肩の痛みのため腕はほとんど上がらず、いわゆる凍結肩になっており、筋肉の萎縮も見られ、夜中もシクシク痛んで睡眠が浅い、とのことであった。また、右肩も左をかばって負担がかかるため、かなりの痛みを覚えるようになっていた。忙しくて週に一度くらいしか通院できないとのことで、肩甲上神経ブロックと関節腔内ヒアルロン酸(潤滑剤)の投与を行い、鎮痛薬なども併用した結果、初回で痛みは半減し、計5,6回の同様の処置で関節可動域も日常生活に差し障りのない程に回復し、夜間の痛みもなくなった。

 

難治性の顔面痛(M.Y.48才男性)

数年前、誘引なく発症した顔面の痛み、違和感のため、多数の病院を受診し、三叉神経痛ではなく分類の出来ない、非定型顔面痛であると診断される。有効な治療法がないとのことで、海外へも行って治療を受けるが、十分な成果は得られなかった。
神経ブロックの事を知って事を知って当診療所を受診。ブロックの作用などを説明した上で、星状神経節ブロックを行った。何度か行わないと効果も判定できない事は説明していたが、1度きりでその後診察に訪れなかった。7ヶ月後、軽度の違和感を訴えて再診に来たが、話を聞くと初回ブロック後うそのように症状がなくなったので再診しなかったとのことだった。しかしながら、今度は症状が軽いにもかかわらず、患者自身が神経質になっていることもあって、ほぼ完全に自覚症状が取れるまでの間、約1ヶ月間に十数回の星状神経節ブロックを行った。半年後腰痛で再診した時には、顔面痛はあってもごくわずかで日常生活上の支障もなく、毎年必ず引いていた風邪を今年の冬は一度も引かなかったとのことであった。

 

ペインクリニック限界例(42才女性)

以前から軽度の腰痛はあり、その都度電気治療や鍼治療で良くはなっていたが、最近急激に痛みが増強し再診した。腰から足にかけての痛みと痺れで数分とじっと立っていられない状態であった。硬膜外ブロックを行い一時的に症状は軽快したが、翌日には元の症状に戻りMRI検査をしたところ、腰部に巨大なヘルニアがあり、ブロック療法の限界と考え、基幹病院へ紹介したところまもなく手術となった。

 

椎間板ヘルニア、頚椎・腰椎併発例(50才女性)

数年以上にわたり、頚部の肩凝り様の痛み、重み、不快感ならびに腰痛、時に足の痺れなどが一進一退し、複数の総合病院で検査を受けたが、ヘルニアはあるものの手術をするような状態ではないと、鎮痛薬と牽引療法を処方された。しかし症状は変化せず、総合病院でのペインクリニック科を受診し、頚部や腰部のブロック療法を半年以上にわたって継続したが、その効果は短時間に限られていた。
当診療所を受診した時は、それらの症状に加えて疲労、不眠、ふらつきなどの自律神経症状や将来への不安感を訴え、血圧を測定すると明らかに高血圧であった。何度か神経ブロックを行ったがそれに並行して、自立神経薬や安定剤、最小限の血圧降下剤などを追加投与したところ、痛みや痺れはあるものの以前のように痛み止めの坐薬を頻繁に使用したり、神経ブロックをしようかと言うほどの症状がなくなり、月に1回、薬を取りに来る際についでに電気治療をする程度で維持ができている。精神面も含めて、薬物などの側面的治療が成功したと考えられる。

 

脊柱管狭窄症(75才男性)

中年期以後、軽い腰痛はあったが長引くこともなくさほど気にしていなかった。この5,6年腰痛はそんなに悪化していなかったが、続けて歩くことが徐々に苦痛になり足に痺れや痛みが出てきだした。座ったり腰をかがめて休むとまたすぐ歩けるのだが、少し歩くと同じ症状が出て、最近では5~60メートルごとに休憩しなくてはならず総合病院へ行った。しかし、年が年だからすぐに手術も出来ない。薬で様子を見るように言われたが、何とかならないかと診察に訪れた。
レントゲン上腰椎の変形と恐らくかつてヘルニアでも起こしていたのだろう椎間板がつぶれた後があり、症状と合わせて脊柱管狭窄症(脊髄の通り道が狭くなっている)と診断された。難しい病態ではあるが、神経ブロックと血行改善剤の投与で、200~300メートルは続けて歩けるようになり、悪化することなく維持している。最終的に手術を逃れられないかもしれないが、特に高齢者の場合、現症をいかに軽くしその状態を継続する事で生活の質を維持して行く事は、単なる時間稼ぎではない。