大阪市北区天神橋のはせがわ診療所|ペインクリニック・整形外科・内科

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ペインクリニックの概念

慢性痛・急性痛・・・痛みは日々の生活に大きなマイナスをもたらします。

痛みには急性と慢性があることをまず覚えてください。では、腰痛を例にとってご説明しましょう。ゴルフ、野球、サッカーなどで老若男女問わず腰痛になることがあります。これは、無理な姿勢を続けたり、打撲やけがなどによる腰痛です。このような急性の痛みの場合は治療患部もはっきりしていて、現代の医学ではかなりの割合で治療が可能です。しかし人によっては慢性の腰痛の方も少なくありません。慢性の腰痛とは常にまたは長く痛みが継続している状態です。しかし、この慢性の腰痛の場合急性と違いその原因はいろいろと考えられます。他の場所からの痛みによる場合、今までの痛みが脳に記憶されなんらかの刺激によって発生したもの、急性と違い慢性の場合はいろいろな原因によって痛みが発生し、鍼・整体・指圧・お灸などいろいろと試しても改善しない。そういう方が当診療所にもよくこられます。痛みは人間の性格をも消極的にしてしまいますし、人相も変えてしまいます。

ポイント:身体から痛みを取り除くことで、あなたの生活、人生は大きくよい方に変化していく可能性があります。

痛みの原因を知り、症状にあった治療をしましょう。

腰痛

腰の痛みは神経を伝わり脊椎に入り、一部は脳に伝達され痛みとして感じられます。この後、脊椎に伝わった神経への刺激(痛み)は脊髄の反射路を介して、損傷部分を支配する運動神経や交感神経を刺激します。この副作用で筋肉や血管が痙攣をおこし血行が悪くなり、酸素の不足や代謝物質の蓄積がおこります。この代謝物質の中には痛みを身体の各所に伝える伝達物質があり、これらが他の場所で新しい痛みを発生させ、痛みはますます強くなり、この強くなった痛みがさらに運動神経と交感神経を刺激し、つまり痛みの悪循環が続いていくことになります。この悪循環が慢性の腰痛となるのです。これは、腰痛だけに限らず、痛みを発生させ、慢性の痛みとなりえる人間のメカニズムなのです。ペインクリニックでは、こうした痛みの治療として神経ブロックという治療方法を用いています。

神経ブロックって何?

神経ブロックとはペインクリニックが行う治療方法の一つです。痛みを伝える神経経路を遮断する方法です。具体的には注射針で神経のある部分に局所麻酔薬を注入し痛みを伝える神経経路を遮断するのです。この神経ブロックで痛みを緩和していきます。人間も他の動物と一緒で本来は優れた治癒力を持ち合わせています。しかし、先にも述べましたように、慢性痛によく見られる痛みの悪循環が続くと、本来の患部だけではなく他の場所も痛みが発生し=血行障害のために細胞が不活性となり、本来の治癒力が発揮できない状態となります。痛みを自分自身の治癒力で改善するには、まず、痛みを緩和することです。痛みは脳に怯えと不安・焦りなどの悪い影響を与え、そのことが患部の改善に大きな影響力を与えていきます。痛みを和らげることは、つまり、脳自体からも改善を早める命令が出されやすい状態となるのです。「病は気から」と言われるように人間の身体の健康状態は精神が多く影響しています。身体も精神も脳が非常に大きな影響力を持っているのです。

ポイント:痛みを伝達する神経を遮断し、痛みを和らげ、痛みの悪循環を断ち切る。そのことによってあなた自身の治癒力を高め改善していく。これがペインクリニックの治療方法の一つです。

痛みの原因はストレスにあった。

痛みが心と関係していた患者さまの症例です。

20代前半のOL、社会人になってから半年目で、ひどい肩こりと、腰痛、生理痛に悩まされ、整形外科の先生の紹介でペインクリニックを訪れる。神経ブロックによる治療で痛みは半減するも、痛みの発生原因に関して問診したところ、これといった原因がみあたらず。あらためて問診したところ、会社における人間関係のストレスから痛みが発生したことが判明する。その後、2カ月通院、仕事先も変わる、2カ月後改善する。

痛みと心の関係は、われわれが想像している以上に密接な関係です。ペインクリニックの本質は、このことを重要視しています。痛みを和らげ、痛みに大きく影響されているあなたの心を含めた治療を施す。この本質が、慢性病に悩む人への治療の本質と合致する。それが、治療への道へと広がっていくと考えています。

慢性病でお悩みの方で、このコーナーをご覧になり
はせがわ診療所の診断を一度受けてみたいと
お思いの方がございましたら、いつでもご来院ください。

こういう方は一度当院へお越しください。

実際につらい症状や状態でお困りの方へ、ペインクリニックが治療・改善に役立つことをはせがわ診療所から具体的な症例をあげています。また、ペインクリニックの本質が治療と改善だけでなく、病気そのものの本体を明確にすることによって、医学のどこの分野での治療がより良いか知らせる最初の窓口であることも説明しています。

ペインクリニックは痛みの原因を探り出し、痛みを押さえたり緩和するための治療方法を原因に応じて行うことにもあります。下記の実際の症例集を読んで該当するようならば、一度、来院してください。また、症例集では慢性病の方を中心として記載してありますが、急性の痛みの方も診療しております。

「ケース1」頸(くび)・肩・腕に慢性の痛みがある方

頸の骨の異常に関連して痛みが現れるもの。変形(老人)性頸椎症・頸椎椎間板ヘルニア、椎間関節症肩関節(五十肩)に原因があって痛みがおこるもの、耳鼻咽喉科の病気や眼下の病気、肺の病気や狭心症などによって痛みが現れたもの。

「ケース2」アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎の方

アレルギーとは、人間の身体が持つ免疫機能(外部からのウイルスなどの侵入に対しての防御機能)が身体に入っても通常は危険でない物質(花粉・ホコリ・食べ物など)に対して過剰免疫反応をおこすものです。この免疫軍団と物質との戦いでその付近の細胞や器官が炎症をおこします。この結果身体に異常が発生します。アトピーも同じシステムによるものです。ペインクリニックの基本は患部の改善ではなく、診断した人の身体全体の本質の改善を重要視しています。そのため、ペインクリニックでは神経ブロックによって炎症した細胞や器官を改善させ、本来、人間が持つ治癒力を高めることによって改善していきます。

「ケース3」慢性の頭痛・顔面痛

慢性頭痛や顔面痛は症状によって病名が異なりますが、この箇所の痛みは腰痛・肩こりなどと一緒で社会生活そのものに大きく影響してきます。痛みを押さえるための薬治療は副作用も大きく、副作用によって新しい痛みも発生し、一時的には収まってもまた再発するケースが多くあります。神経ブロックによって痛みを和らげ、前記した痛みの悪循環をたち、治癒力で改善していきます。痛みが和らげば精神も安定し、そのことによる治癒力の向上も期待できます。

「ケース4」更年期障害・月経困難症・冷え性

更年期障害は女性の身体の内部に大きな変化=ホルモン分泌の変化によりおこります。この障害は心の動揺も大きく影響します。イライラや怒りやのぼせなどです。こういう症状の方には、神経ブロックの交感神経ブロックで自律神経の働きを正常化し改善を図ります。

「ケース5」帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹は水疱瘡のウイルスが原因となった病気です。改善した後も体内にウイルスが残り、体力低下や免疫機能が低下すると再発します。この病気で怖いことはウイルスによる神経破壊によっておこる慢性の痛みです。一度破壊された神経は元にもどりませんから、改善のためには痛みを和らげることが非常に大切となります。痛みを和らげることは体力の増強、免疫力の向上にもつながりますから、神経ブロックがより良い治療法となります。

まとめ

ペインクリニックは、神経によい刺激を与え、痛みを軽減し、神経に関連する細胞・組織・器官を改善させて、身体の機能を正常化することによって症状の改善をしていくものです。これは、患部を改善することを重要視した今までの専門医学と異なり、人間の持つ機能を正常化し、治癒力による改善を重要視するものです。この基本的考えは、ペインクリニックにさまざまな可能性をあたえています。

ペインクリニックでの治療をお考えの方は初診の方へをご覧になって一度ご来院ください